2012年
275 お屠蘇気分でなにやら考えた 12/01/03
276 身も心もボロボロの青年たち 12/01/06
277 日仏首脳に共通した「国家理念」の欠如 12/01/09
278 公務員賃下げ法案をめぐる政労間のきしみ 12/01/12
279 広島刑務所脱獄囚の逮捕に思う 12/01/15
280 ハンガリー・オルバン政権の新憲法に思う 12/01/18
281 イタリアの「近未来」を拓く原動力は何か 12/01/21
282 12年春闘 今こそ頑固な生活防衛闘争を 12/01/24
283 世界の中で後退が目立つ日本の労働運動 12/01/27
284 東電の「企業年金削減」に不同意を 12/01/31
285 閑話休題⑲ 12/02/02
286 電機産業の軒並み赤字と労働組合 12/02/05
2011年7月~
221 南国バリへ避暑に行ってきた 11/07/10
222 チリで大規模スト 鉱山事故からもうすぐ1年 11/07/13
223 いいだもも、笹森清の追悼文を読んで思う 11/07/19
224 女子サッカー「撫子ユニオン」を提唱する 11/07/22
225 原発事故現場で労働者の連帯が芽生えた 11/07/25
226 最低賃金の「中賃・目安答申」に思う 11/07/28
227 24年の「JR争議」に終止符をうった国労大会 11/07/31
228 内田百閒著「第一阿房列車」読んだ 11/08/03
229 「日航 支配介入事件」都労委命令の意義 11/08/06
230 世界的な「貧困化」の進行と労働組合の役割 11/08/09
231 閑話休題⑰ 11/08/13
232 イギリス全国に広がった若者の「暴動」 11/08/15
233 労使一体で原発を推進する電力業界 11/08/18
234 米ウィスコンシン州のリコール出直し選挙 11/08/21
235 残暑と雨の安曇野へ行ってきた 11/08/27
236 「武骨」が負けて「巧言」が勝った代表選 11/08/30
237 「富裕者」増税を提言する欧米の富豪たち 11/09/02
238 明乳経営者よ 争議を話し合いで解決せよ 11/09/05
239 NHK出身小宮山厚労相の先輩上田哲氏のこと 11/09/08
240 残暑きびしい能登半島を巡ってきた 11/09/14
241 浅田次郎「活動写真の女」「天切り松闇がたり」 11/09/217
242 「さよなら原発」6万人集会に参加して 11/09/20
243 JALの解雇は組合潰しの不当労働行為だ 11/09/23
244 争議団の団交権は憲法28条で保護される 11/09/25
245 東電に7400人リストラ迫る「第三者委員会」 11/09/29
246 ご支援感謝!鈴木信幸さんの争議が解決しました 11/10/03
247 ウォール街から全米に広がった若者の抗議行動 11/10/06
248 ドイツ最強労組ⅠGメタルの警告ストに思う 11/10/09
249 チリ鉱山事故から1年 いま世界で何が・・・ 11/10/12
250 野坂昭如の「黒の舟唄」と昭和30年代 11/10/15
251 労働運動の先輩後輩の訃報に接して 11/10/18
252 緊縮政策抗議 ギリシャ、ポルトガルのスト 11/10/21
253 名古屋の蒸し暑さにはほとほと参ったね 11/10/24
254 永井荷風「ふらんす物語」に描かれた労働者 11/10/27
255 ユーロ圏債務危機への欧州労連の断固たる姿勢 11/10/30
256 秋の箱根路から富士山がくっきり 11/11/02
257 TPP参加は労働者への攻撃でもある 11/11/05
258 G20で影の薄い米国と存在感を示した「新興国」 11/11/08
259 閑話休題⑱ 11/11/11
260 「弱さもまた腐敗する」という言葉の意味 11/11/14
261 電機の新たなリストラと派遣法の換骨奪胎 11/11/17
262 スコールと国際首脳会議のバリ島へ行ってきた 11/11/24
11/11/27
264 東電の企業年金減額は重大な労働契約違反 11/11/30
265 イギリスの「年金制度改悪反対スト」に思う 11/12/04
266 「明治ステップ」からのセシウム検出に思う 11/12/07
267 派遣法骨抜き修正の今国会断念と辻元清美 11/12/10
268 「民衆デモ」の年を締めくくるロシアのデモ 11/12/13
269 湯浅誠氏の「社会福祉論」に大きな拍手 11/12/16
270 ブアジジ青年の自殺から1年経ったチュニジア 11/12/19
271 「水戸黄門最終回」と「北」の将軍様の死 11/12/22
272 クリスマスケーキの思い出と続「水戸黄門」11/12/25
273 『週間金曜日』の徳間康快連載記事に思う 11/12/28
274 孫の成長を喜びつつ2011年が過ぎる 11/12/31

戸塚章介 (元東京都労働委員会労働者委員)電機産業の軒並み赤字と労働組合 12/02/05
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4日付『毎日』が3面で、日本の基幹産業「電機」の業績悪化を特集している。「パナソニック 赤字最悪7800億円」「3月期予想 社長『改革急ぐ』」「電機の苦境鮮明に」「TV赤字 利益相殺」「円高、韓国勢躍進に押され」「環境分野に活路求める」「事業の選択で『空洞化』進む恐れ」
パナソニックの他、ソニー(2200億)、NEC(1000億)、シャープ(2900億)が3月期赤字を予想しており、黒字計上のメーカーも軒並み前期比減益。「かつて世界を席巻したテレビ事業などの『日本ブランド』が韓国メーカーとの競合や急激な円高で不振にあえぐ」状況。
例えばテレビ部門。確かに円高や韓国勢との競合で輸出を中心にした売り上げは減っているのかも知れないが、これだけの大幅赤字を出すほどの減りなのか。『毎日』記事によれば「各社とも大量に売っても利益を確保でない状態」で、「売れ筋の30型台テレビの平均単価は、09年2月の10万2000円から今年1月には3万5800円と3年で7割近く下落」しているそうだ。
それが「市場経済」「自由経済」というものさ、と言ってしまえばそれまでだが、3年間に値段が3分1になるというのはいくらなんでも異常だと思う。それほどの低価格競争を可能にしたのは何なのか。部品の大量生産や生産工程の効率化もあるだろうが、やはり大きくしわ寄せされているのは労働コストではないか。
『毎日』記事に戻る。「電機各社のテレビ事業営業赤字見通しと対応」という表。日立の数十億円赤字からソニーの1650億円まで。その対応としては「安いパネルを調達(ソニー)」「パネル生産の一時中止で人員削減を前倒し(パナソニック)」「新興国へのテレビ販売量を引き上げる(東芝)」「テレビ自主生産から撤退、すへて外部委託へ(日立)」とますますのモノづくり空洞化を志向している。
韓国勢も含めた企業競争に勝つためと称して労働者に犠牲を強いる電機メーカー。それに無条件に追随してきた労働組合。その構図が現在の「売っても利益の出ない」電機産業の体質を産んでしまったのではないか。賃上げ要求を放棄し、リストラ要請にただ従うだけの労働組合。それが「日本の『モノ作り』をけん引してきた電機業界」(『毎日』記事)をもダメにしてしまつた、とおれは思うのだがどうだろう。