戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・韓国(2005年) 17/02/08

明日へのうた]より転載

 夏にサンクトペテルブルグ、ブルガリアへ行ったメンバーを中心に広告の江草さん、細川活版の菅野さん夫妻を加えた12人。二女桃子の企画・ガイドの3泊4日。「05年忘年会と歴史に学び未来を語る旅」ーイン・ソウルーと銘打って「日本の朝鮮支配と独立・抵抗運動」という学習パンフもつくった。

 12月9日、成田発9:25、インチョン着12:05。覚悟はしてきたが猛烈な寒さ。リムジンバスでソウル市内へ。忠武路(チュンムノ)のアストリアホテルにチェックインしてひと休み。その夜は前にも行ったことのある東大門の庶民的焼肉屋で牛ホルモンとマッコリ三昧。男どもは満足だが女性たちは?

 翌10日は午前中西大門刑務所見学。入場料1人1500ウォンだから150円というところか。日本の植民地当時の日本官憲の弾圧がリアルに再現されている。皆ただ黙々と見て歩く。午後はインサドンをブラブラして、夕食はビマッコルという大衆酒場でチヂミを食いながらまたもマッコリ。地下鉄で宿へ。

 11日は全日費やして独立記念館をじっくり見学。9:20ソウル駅からセマウル号で約1時間、天安駅からタクシーに分乗して独立記念館へ。おれは2度目の訪問。ここの入場料は1人2000ウォン。日韓併合時の悲惨な出来事などショックな展示品が並んでいる。いくつかの館を巡って昼食に。さすがアルコール類はない。帰りは天安駅行きのバスに乗れた。天安駅からまたセマウル号でソウルへ。

 午後5時過ぎにソウルに着き、ミョンドンまで地下鉄で出て夕食。ソウル最後の夜なので忘年会を兼ねた大宴会。韓国人のお客と交流しながら約2時間、腹いっぱい食べかつよく飲んだな。それでも勘定は全部で18万2000ウォン。1人あたま1400円というところだ。安い。寒さも気にならない。

 12日は早くも帰国の日。8:00にホテルを出てバスでインチョン空港へ。インチョン発アシアナ便は11:30に離陸。すぐ昼飯が出て、成田着13:40。はいご苦労さんでした。

 日本旅行の社員だった桃子は窓口から営業に回され長時間労働に苦しんだ。比較的よくしてくれた上司が過労死まがいの心筋梗塞で急死したのを機に退社した。その後韓国の大学に語学留学してそれが活かせる就職先を見つけている最中だった。結局ふさわしい所が見つからずに翌年非正規で就職した。