戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

白内障手術に感動 18/03/17

明日へのうたより転載

 2月6日、毎年この時期にやる市の特定健康診断を新松戸診療所で受けた。その際、眼底検査は専門医で受けるよう指示された。一昨年は指示通りに五香の木原眼科に行ったが去年はサボった。今年は診断してもらった方がいいかな、という気になったので3月1日に木原眼科を訪ねたら本日休診だった。

 2日に再度訪問、型通り診てもらった。視力が右0.4、左0.3しかない。白内障が一昨年より進んでいるので早く手術した方がいい、と先生に言われた。この女の先生、おれの子どもたちが診てもらったのだからもうかなりの歳だろう。「はい分かりました」と素直に返事した。

 それでもぐずぐずしていたが10日後の3月12日、一念発起して五香駅前の山口眼科へ行った。この辺では評判のいい眼科だ。なるほど待合室は一杯だったが、受付で木原眼科の診断書を見せるとさっさと手続きが進んだ。その日のうちに必要な検査を終え、左目14日、右目16日と手術日まで決められた。

 あんまりとんとん進むので「大丈夫かな」と少し心配になった。なにしろ80年お世話りなった水晶体をガリガリひっ掻いて削り、人口のレンズを入れるのだ。10日くらいは酒も飲めず、自転車にも乗れずに謹慎しなければならないんではないか。17日は歯科、18日には豊友会、19日は高血圧の検診、20日にはどうしても出なければならない会議が都内である。悩みながら14日を迎えた。

 14日15:30、頼りの女房は自分の病院、自転車は駄目というので25分歩いて五香駅前へ。手の消毒、血圧を測り、2度点眼すると看護師に促されて手術室へ。麻酔したので痛くはないが、無理に開眼させられて水晶体を削られているのはいい気分ではない。「はいレンズを入れますよ」とそれで終わり。10分ほど。眼帯をセロテープで貼られる。眼科から外へ出ると足下がおぼつかない。タクシーで帰宅した。910円。

 15日は女房の運転で送ってもらって眼帯を取る。光に襲撃されたみたい。薬局で薬をもらって歩いて帰る。その夜はもうアルコールOKだと言われて歓喜。そして16日、今度は右目の手術。二度目なので落ち着いたもの。医師と看護師にお礼を言って、やはりタクシーで帰る。その夜は二度目の禁酒。

 そして今日、8:00に女房に送ってもらう。右目の眼帯をとったら感動的に鮮明な視界。80歳にしてリフレッシュだ。プリンターの印面が薄い、電車で本が読めない、写真が不鮮明、それらはすべて白内障のせいだったんだ。このパソコンの画面も鮮やか。さあ今夜はお祝いの乾杯だ。