戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・ロシア、ブルガリア(2005年)① 17/01/21

明日へのうた]より転載

 新聞労連元書記の長谷さんからエル・ネット・トラベルの永島さんを紹介された。井川君、牛越さんと相談してロシア・サンクトペテルブルグからフルガリアへの旅を計画し永島さんにツアーを組んでもらった。メンバーは日立の篠田夫妻、出版の生駒夫妻、日経の斉藤夫妻、他は藤沢七郎、高橋純、竹下幸雄、岩瀬仁子、紙川明子、石坂政雄、横田一雄、大坂正、清水勝之、それに戸塚夫妻と井川、牛越の総勢19人。

 7月16日13:55成田発の大韓航空でまずソウル・インチョン空港へ。そこで乗りついでサンクトペテルブルグに着いたのは夜の21:50。空港から外へ出たのが11時。陽は沈んでいたが空はまだ明るい。ライトをつけなくても車が走れる。宿舎のプリパルチスカヤは3000人も泊まれるホテルだ。

 翌朝ホテルから出てみる。天気は晴れ。気温は15度程度。見上げるとなるほどでかいホテルだ。前にこの街に来たのは1990年。ソ連崩壊直前だった。それから15年、落ち着いたと言えばそうだろうが矛盾はずっと続いているようだ。今日は日曜日。9時半集合、10時からバスで市内見物だという。

 スフィンクスの彫刻が見えた。ワシリー島の港で停車。ピョートル大帝の銅像。殺されたキリストがお棺に入ってる。レーニンのロシア革命で宮殿に向かって一発かましたオーロラ号。船内を見物。アレキサンドリア2世が暗殺された血の宮殿。きらびやかなタイル張りの大きな建物だ。中には入れない。

 一日中市内をバスで回って疲れてホテルに帰った。さて楽しみなディナーと期待したが、ホテルそばの貧弱な中華料理の店。みんながっかり。永島さんが添乗しているのだが、どうも手配が行き届いていない。メンバ―から不満の声が。この中華屋さんは料理の出方が遅くしかもまずかったな。

 7月18日は9時にホテルを出て地下鉄を使った徒歩の市内観光だ。地下鉄の深いこと。地上入り口から駅ホームまでエスカレーターで3分はかかる。2駅乗って出口を出る直前、人相の悪い若者が突然現れ、おれの後ろで通せんぼをした。あっという間に篠田さんが現金を盗られる。物騒な街だ。

 楽しみにしていたエルミタージュ美術館は閉館30分前で鑑賞は駆け足。その後みんはバレーを観に行くというので、おれと井川、牛越、清水は先にホテルに帰ることに。その途中女性と子どものジプシーの集団に襲われ、井川君が尻のポケットから財布を抜き取られた。日本円換算で5万円入っていた。おれたちは大声で対応したのだが、通行人は見て見ぬふり。なんという街になってしまったのか。