戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

海外旅行・韓国(2009年) 17/04/11

明日へのうたより転載

 新聞OB九条の会の年間特別企画。タイトルは「日本植民地時代のたたかいに学ぶ」。参加者は藤木(朝日)、清水、斉藤康、榎本(以上読売)、戸塚、岩田(以上毎日)、石坂、斉藤哲、川合(以上日経)、山川(道新)の男ばかり10人。旅行手配はたびせん・つなぐで、添乗員は荒井江梨香さん。

 10月6日朝8時20分に羽田を発って、10時35分にソウル・金浦空港着。空港を出るとその足で西大門刑務所博物館へ向かう。おれは2度目だが他メンバーは初めて。日本植民地時代、独立運動に立ちあがった義士たちが、監禁、拷問、処刑された。展示室には、その模様がリアルに再現されている。

 西大門刑務所を出たメンバーの顔は重くて暗い。2日目はその思いをさらに増幅させられた。午前はバスで1時間半揺られて独立記念館。広い敷地に展示館が点在している。「同胞の試練」館では、1894年の農民蜂起の平定に便乗して日本軍が朝鮮に出兵、王妃閔妃を殺害する情景が趣向を凝らして再現されている。「3・1運動」でバンザイする白い衣服の集団像は凄い迫力。メンバーは言葉もない。

 午後はまた1時間バスに乗ってソウル郊外の「ナヌムの家」を訪問。安信権所長の案内で展示室など所内を歩く。元慰安婦6人が談笑する居間は日当たりのいい明るい部屋。そこで元慰安婦・ハルモ二たちと会見したが、赤や青の原色のブラウスを着た彼女たちはニコニコしていて明るい。一緒に記念写真を撮らせてくれたが、おれたちの方が日本の歴史的犯罪に思いを馳せ、複雑な表情だ。小額だがカンパを置いて施設を後にした。

 滞在3日目の8日は、前2日とはうって変わった楽しい1日。お昼を挟んで午後までテーマパーク「民俗村」。野外のテーブルで、マッコリの上澄みだというどんどん酒をどんどん飲む。帰りのバスはみんな爆睡。南大門市場やタプゴル公園に行ったが人混みの中を歩くのが辛かった。夜は評判の韓国製ミュージカル「ナンタ」の鑑賞。料理人を題材にしたテンポの速い音楽劇で、入場料6000円の価値はある。

 帰国日の9日は世界遺産の昌徳宮(チャンドックン)を見て、仁寺洞(インサドン)を散歩。昼飯に参鶏湯(サンゲタン)を平らげる。夕方の便でソウルを離れ、午後9時半に羽田に着いた。西大門刑務所、独立記念館、ナヌムの家と気が重くなる旅だった。そのため夜の酒宴は気が乗らない、と思いきや、それはそれこれはこれで割りきり、連夜、焼肉とマッコリ三昧の結構なツアーでした。