戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・パリ(2005年)② 17/01/08

明日へのうた]より転載

 《やっぱり寒いね。どのくらいの温度かな。今ちょっと外へ出てみたんだけど、おれの感じでは1度か2度。もしかするとそれ以下かも知れません》《モンパルナスから地下鉄の12番線に乗って、コンコルドで降りて、ぶらぶら歩きながらルーブル美術館に来ました。右手にセーヌ川が流れています》

 《どんよりしていて寒いです。北関東なみというところですかね。ルーブル美術館の通りを一つ入ると街の様相ががらりと変わります。2両連結のバス。免税店があります。2階建ての観光バスは上がオープンで、お年寄りの観光客が5~6人コートの襟を立てて乗っています。風邪ひかなきゃいいけど》

 《市内観光ツアーで今シャンゼリゼ通りを凱旋門に向かっています。車は多いけど道が広いのでそれほどの渋滞ではありません》《いよいよ凱旋門をくぐります。凱旋門は祖国愛の象徴です。凱旋門から12本の通りが放射状に広がっています。新しく開発されたビジネス街が行く手遠くに見えます》

 《パリの地下鉄は1900年代につくられ、万博の時に開通したそうです。エッフェル塔の下に来ました。やはり下から見ると高いですね。フランス革命100年のお祝いでもあったのだそうです。ミドリ十字の薬局の看板が目立ちます。薬だけでなく日用雑貨も売っているようです。マツモトキヨシですね》

 《アンバリッドの庭には青い砲身の大砲が並んで威嚇しています。アレキサンダル三世橋。コンコルド橋。セーヌ川を渡ってコンコルド広場からノートルダム寺院に向かっています。シテ島に到着しました。観光客がいっぱいいます。75年かけてつくられたノートルダム寺院》《サンデルマンデプレです。かつてサルトルはじめ文学者や学者・学生が闊歩していました。もうすぐ1時間半のツアーの終点です》

 《モンマルトルです。曇っているのですけど薄日も射します。コートを脱いでも歩けます。テラスでビール。やはり冬のモンマルトルは寂しい。隙あらばと観光客を狙うジプシーもいない。絵描きさんも少ない。閑散としたモンマルトルです。これから坂を下ってピガール方面へいきます》

 《下町ですね。もう少し行くといわゆるピンクゾーンがあるそうです。日本料理の店。やきとりセットで8ユーロですね。店の感じはうす汚い。提灯にやきとりと入っています。靴屋さん、下着の専門店。道にはみ出したテラスのテーブルで黒人が1人ビールを前に置いて何やら考え込んでいます》