戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

海外旅行・ファミリーでのバリ島(2011年) 17/04/27

明日へのうたより転載

 この年3月11日、東日本大震災発生。地震、津波、原発事故で未曾有の被害が出た。地震当日おれは家にいたが、地面が波打つのを目のあたりにした。それから4カ月、桃子夫妻、孫の凌(3歳半)、女房と妹の良子、計6人で7泊8日(機中1泊)のパリ島旅行をした。滞在はいつものビラビンタン。

 おれは旅行を前にして、便秘と水虫に悩まされていた。便秘の方は旅行2日目に解消したが、水虫は足から手に移ってずっと苦しんだ。手のひらは皮膚が剥け、言葉に尽くせぬ痒み。あれは地獄だったな。

 7月2日11時に成田を発って、現地時間5時半にデンパサール着。ウブドのビラビンタンへは7時少し過ぎ。前の宿泊者の日程の関係で、着替えもせずに日パリ交流パーティに投げ込まれた。凌はカルチャーショックで興奮し固まったまま。パーティ終了後田んぼで飛ぶ蛍を見てやっと喜んだけどね。

 3歳児を含むファミリーだというので、サファリパークとかバードパークとかモンキーフォレストとかこれまでとは一味違うスケジュール。それはそれで面白いのだが、物足りない面もある。それにアルコール。孫の凌は当然として、桃子の亭主も女房も妹の良子も下戸。桃子と2人ではわいわいぐびぐびとはいかない。ミーティングルームでの反省会もできない。これでは旅行の楽しみが半減だ。

 6日はヒンズー教最大のお祭りガルンガンだった。商店もレストランも閉店。村人は正装してお寺にいく。おれたちも光森さんに連れられて村のはずれのお寺でお参り。聖水を振りかけられ、米粒を額にくっつけた。凌がそれを見ていて急に火が憑いたうに泣き出した。宗教の雰囲気に呑まれたのかな。

 お寺の帰りにフタっフの1人ストウさんの家に寄り、お祭り料理のご馳走になる。居合わせたオーストラリアのファミリーと交流しながらの楽しい会食だった。ストウさんは1年後に選挙で選ばれて、この村の村長さんになる。何千万円もかけて、古くなったお寺の建て替えをするなど力を発揮している。

 この旅行の経費明細書が残っている。航空チケット8万3140円(大人1人)、6万7120円(子ども)。宿泊(1人1泊朝食つき)シングル4000円、ツイン2500円。空港出迎え車代1台2000円。サファリパーク1人4000円。バードパーク1人3500円。テーマパークは結構高い。