戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・ハワイ(2002年) 16/11/01

明日へのうた]より転載

 2002年はおれの人生の中でも激動の年だった。6月23日投開票の松戸市長選に「明るい松戸氏をつくる会」から立候補したのである。政党では日本共産党だけの推薦だ。約半年、生活のほとんどを候補者として全力投入した。結果、1万7500票、13%余の得票を得てまあまあ善戦。ご苦労さん。

 その骨休めも兼ねて女房と長女の3人でハワイに行った。9月10日から15日までの5泊6日(機中泊含む)。ハワイというのは日付変更線のあちら側にある。10日の20:00に成田を発ったのにホノルルに着いたのが10日の08:10(現地時間)。つまり時間が逆に進む、というか戻ってしまったんだな。

 宿はワイキキの浜辺にあるシェラトン・モアナ・サーフライダーホテル。狭いけどベランダがあって建物の間から海が見える。着いた翌日があの9・11同時多発テロから1周年。観光客がぞろぞろ浜辺へ出て赤い花を海に流してお祈りしている。ビキニ水着の若い女性も神妙な顔だ。おれたち3人も加わったが、おれはアメリカの爆撃で殺されたアフガニスタンの子どもたちを悼んでお祈りした。

 海水着を持っていったのだが、泳ぐ気はせず、海岸にはすぐ飽きた。バスで歴史博物館へ行ったり、オプションでポリネシア踊りを見たりした。腰蓑だけの若い男性が口から火を吹いて観客を驚かせた。ひと踊り終わるとおれたちを舞台に乗せて記念写真のサービスをしてくれた。

 朝飯はホテルのレストランだが、昼も夜も街へ出て食べた。とにかく日本人がうようよしているところで、和食レストランだらけだ。何もハワイへ来て天ぷら定食(それも高くてまずい)でもないだろうに、女房がアメリカンステーキは嫌だというので日本料理にした。熱燗は1本1000円とられた。

 早々に宿に引き返し、空港で買ってきたバーボンウィスキーを飲る。つまみは町のコンビニにあったビ―フジャッキー。テレビをつけると日本の衛星放送が見れる。女房と娘は例によって街へ出てウィンドショッピングだ。2人が帰ってきたころにはおれは酔いつぶれてベッドに大の字だったらしい。

 帰りの飛行機はホノルルを14日の10:45に飛び立って、成田に着いたのは15日の13:25(日本時間)。来る時に時間を儲けた気がしたが帰りに元を取られた。ま、家族3人の「憧れのハワイ航路」は可もなし不可もなしというところか。もう一度行きたくなるところでないことだけは確かだ。