戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・ギリシャ、エーゲ海(2008年)② 17/03/28

明日へのうた]より転載

 9月16日、クルーズ2日目。朝の7時にトルコのクシャダスに寄港。港からバスでエフェソス遺跡に向かう。ここは11年前に佐藤一晴さんやゴリちゃんたちと来たところだ。西暦前にこんな建造物をつくった連中は物凄いと思うが、2度見せられると疲れもあってうんざりする。早く船室で昼寝したい。

 遺跡見物がやっと終わって正午に船に戻りレストランで昼飯。ワインの酔いでいい気分になりしばらく昼寝。午後4時に放送で集められ、聖ヨハネが黙示録を書いたというパトモス島に下船。ヨハネが籠った洞窟があるというのだが、かなり歩くらしいのでおれはパス。港のベンチで時間をつぶした。

 午後7時に帰船、キャビンの窓からエーゲ海に沈む夕日を撮った。ディナーは「グリークナイト」といって、ギリシャ国旗の白と青をどこかにまとわなければならない。おれは青いジャケットと白いワイシャツにした。バイキング形式の料理とビール、ワインの飲み放題、音楽とショ―で楽しかった。

 一晩中航海して、次の寄港はロードス島。目が覚めたら港の中だった。朝飯を食べて甲板に出たら船が接岸するところだった。ロードス島は騎士団で有名。騎士団通りとか騎士団長の家とかを見る。今まで寄った島の中では最も大きい。海岸にはデッキチェアが並んでいたが、人っ子一人いない。

 午前中でロードス島見物を終え、船に戻って昼飯。例の飲み放題のカードのモトをとるためワインをガブガブ。午後は船内をぶらぶらしたり昼寝したりデッキで浅田次郎の「王妃の館」を読んだり。夕食のドレスコードは「フォーマル」。おれは和服を着て足袋を穿いた。田中さんが誕生日のお祝いを受けた。

 9月18日、朝起きたらクレタ島の港だった。朝飯後下船し、バスで島内観光。クノッソス宮殿といっても土台だけ。11時に戻って昼飯。ワイン2杯。なんとか例のカードはモトをとれそうだ。午後は最後の寄港地サントリーニ島へ。活火山の島だ。最近では1956年に大噴火があったという。怖いね。

 最後の夕食はグループ毎のテーブルが用意されていて服装もカジュアル。メモにより、これまでの飲み物料金を合算したらめでたくカード代をオーバーした。グループだけのテーブルなので気兼ねなく騒いで、食事後はホールで南洋の踊りを楽しんだ。船はサントリーニ島を出航、帰路についた。