戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・南フランス(2007年)① 17/03/12

明日へのうた]より転載

 (足腰痛のため家にいる。ヒマだからパソコンに向かう。本ブログの更新間隔がこれまでになく短くなるわけだ。さて前回のパリわくわく旅行だが、夫婦で行ったと記したが、実際は女房が、90数歳になるお袋さんが急に危なくなって旅行寸前に取り止めた。取り止めた途端に病状は持ち直したけどね)。

 元エールフランス争議団が実施した最後のヨーロッパ旅行。コースは二つあって、南仏とコルシカ島。おれは南仏を希望した。ツアーの団長格の田中恭一さんと同室だった。メンバーは引率の森田英一郎さん(AF)を入れて24人(うち女性が18人)。小田急の星野さん、雪乳の田波さん(それぞれ夫婦で参加)、出版の上野さん、油田さん以外は知らない顔だった。旅の目玉は「ボルドーでワイン」だ。

 10月23日、成田発12:10のAF便で11時間半かけてパリ・ドゴール空港へ。国内線に乗り換えてボルドーに着いたのが夜の8時。入国時や国内線のセキュリティ検査が必要以上に厳しい。靴まで脱がされた。「ああ屈(クツ)辱的だ、あいつら楽しんでやってんじゃねーか」とこれはおれの感想。

 ホテルはメルキュール・シテ・モンディアル。夜空に満月がかかっている。十五夜かも知れない。すぐ寝るのはもったいないと称して田中さんや田波さんと持参のウィスキーを飲んだ。ワインは明日だ。

 24日午前はボルドー市内見学。石畳の道路に線路が敷かれていたが、電車が走るのは数カ月後だそうだ。それにしても路面電車を新設するというのが凄い。バスであちこち回ったがあまり印象に残っていない。丘の上の村サンテミリオンの野外のテーブルで昼食。赤ワインと肉・野菜のシチューを食べた。

 午後は待望のワインセラー(CHATEAU CADET PIOLA)へ。地下室の湿った蔵に入る。係の女性によるワインの製造過程の説明が長々と続く。いささか退屈。昔の採石場の跡をワイン蔵にしたそうだ。見渡す限りワインだ。1980年、81年、82年・・・と年代別に貯蔵。とにかく広い。

 ワイン蔵の見学やつくり方の能書きに時間を費やした割には試飲は淡白。あっけなく終わる。そのくせ商品陳列コーナーで高価なワインを熱心に勧める。中には数万円のを買った人もいるがおれは見向きもしなかった。昔の採石場から外へ出ると太陽の光がさんさんと降り注いでいた。視界はすべてブドウ畑だ。