戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・イタリア北部(1999年)② 16/09/11

明日へのうた]より転載

 「なんでもかんでもキリスト教。われわれ異文化の人間にとっては付き合いにくいという感じ。ミュージアムの外に出ました。道いっぱいにオートバイが停まっています。バールのテラスには人々が秋の陽を浴びてワインや喫茶を楽しんでいます。お腹が空いてきました。早いとこどこか簡単に食えるとこに行きましょう」

 「午後2時15分、街かどのテラスのあるレストランで昼飯にしました。サラダとパスタをかなり食べてビールを飲んでカプチーノを飲んでそれで7万2000リラ、1人あたり約1000円です。イタリアは、ミラノは、住みよいところのようです。ドゥオーモです。これから屋上に上がるそうです。やはり大変な大きな建築物です。屋上までエレベーターで昇りました。1人9000リラです」

 「これから屋上の平らな場所に出ます。はい、出ました。これは凄い。一度は来てみる価値があるところですね。目のくらむような高さです。ミラノの街がパノラマのようです。どーも大変なスケールです。昔の人はよくこんなばかでかいものをつくったものです。屋上から降りてドゥオーモの中に入ります」

 「ステンドグラスがきれいです。スケールが大きく、パリのノートルダム寺院クラスです。色彩も豊かです。柱も太いね。この石の柱。10人でも抱えきれない太さに見えます。正面のステンドグラスの大きいこと、素晴らしい。大勢の人がお参りしています。観光客もいます。畳1畳くらいの画が並んでいます。ひざまずいて神父さんに懺悔している人がいます。祈りが充満しています。文化なのでしょうね、これが。圧倒されます。はい、ドゥオーモから出ました。解放された気持ちです。3時40分です」

 「午後7時半、ホテルのロビーに集まってこれから夕食に行きます。前菜とリゾットとカツレツ、それにワイン飲んで65万8000リラ。1人4000円ちょっとというところ。内容から見てまあこんなものでしょう。これからみんなでホテルに戻りますもう11時を過ぎたのに路面電車が走っています」。

 10月13日はヴェネチアへ向けての移動日。8:45にバスでホテルを出発。ヴェローナで昼飯後、古代の競技場跡を見学。石造りの観客席に座ると2000年前にタイムスリップしそうだ。ヴィツェンツアという小さな町のオリンピコ劇場というのが面白かった。後は一直線にヴェネチアへ。バスは市内に乗り入れられない。運河を水上バスでホテル・コロンビアに着いたらもう夕方だった。