戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・フランス(1998年)④ 16/08/18

明日へのうた]より転載

 昼飯が遅かったので夕食も遅くした。ホテルロビー集合8時。山根さん、相沢さんが時間に降りてこない。ベッドで眠ってしまったようだ。30分ほどでやっと全員そろって近くのシーフードレストランに出かける。冷えたビールとブルゴーニュ産の白ワインがおいしかった。エスカルゴと生ガキも。

 デジョンは1泊で翌6日は早起きして専用バスでリヨンへ。昔は紡績工場がありフランスの資本主義をけん引した都市だ。リヨンへ行く途中ワインの本場ブルゴーニュのワイン街道に寄った。

 「ついに来ました。ワイン街道。葡萄の木というのは思ったより背が低くて行儀よく並んでいます。見渡す限りのブドウ畑。これだけのブドウをワインにして全部飲んでしまう国民というのはやはり驚嘆に値します。ますます雲は重く垂れこめ寒さが身にしみます。小さな教会があります。これからワインカーブ見学です。カーブといっても曲がっているのではなく、酒蔵、じゃないワイン蔵のことです」。

 「リヨンの宿はフロントが32階という高層ホテルです。おれの部屋は33階。ベランダに出て下を見下ろす。わーきれいだ。リヨンの夜景。いま夜の10時40分。左の方にリヨン駅が見えます。上から見下ろしている限り、車は少ないようです。メインストリートらしい通りも空いています」。

 7日は一日かけてアルプスの麓の町アヌシ―への往復。湖にモンブランの山容が映るすてきな町だ。「湖一周のクルーズに出発。11時です。クルーズの料金は59フラン」「湖の船着き場のベンチです。疲れた。町の中を歩いて昼飯を食べて、土産物を見て、1人で早めに集合場所に来てベンチに座っています」

 船が帰ってきました。大きい船でレストランもついているようです。われわれが乗ったのはただ湖を一周するだけでワインも飲めませんでした。近くでアベックが話し込んでいます。家族連れの子どもが木の下でキャッキャッと騒いでいます。とてものどかな風景です。向こうから仲間たちが帰ってきました」。

 8日午後4時の新幹線でパリに戻る。パリは出かける前と違って物凄いいい天気。気温も25度。一気に初夏になった感じだ。パリにさらに2泊して10日にドゴール空港を発ち、11日15:30に成田に着いた。サッカーのワールドカップ直前のパリとフランス中部を満喫した12日間だった。