戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・スペイン、ポルトガル(1996年)③ 16/07/08

明日へのうた]より転載

 地下礼拝堂の祭壇の裏側、キリスト生誕の場面の模型ですね。あーら水が流れている。非常に精巧で後ろから御光が差している。外に出ました。太陽がさんさんと降り注いでいます。ガウディの公園に来ました。タイル製の曲線的なベンチです。座りますと腰にぴたりとフィットします。ハトがいます。鍾乳洞のような柱が立っています。真っ直ぐな柱はなく、皆曲がっていていろんな形になっています。

 ガウディ公園を後にしてスペイン村に向かっています。スペイン村で昼食かと思います。もう1時40分です。ガウディ公園からスペイン村まではちょうどバルセロナの市街を横切ることになれます。スペイン村は2度目の万博の時につくられたテーマパークです。ああいい眺めです。市街が見渡せます。

 はいスペイン村に着きました。スペインの南から北までいろんな地方の民家がここへ移されたそうです。ホットドック屋があります。民芸品売り場です。石の家、煉瓦の家、タイル張りの家、教会。子どもが駆けずり回っております。石畳の狭い道。カルメンのポスターが貼ってあります。(間奏・インチキなカルメン行進曲)。いい匂いがしてきたらケーキ工場のようです。いやガラス工場でした。

 昼食が終わりました。ここは小高い丘の上で、例の聖家族教会が見えます。これから美術館に入ります。ピレネーの山の中の教会からひっぺがして持って来たという壁画です。ところどころ剥げていて、むしろ白い部分の方が多い感じです。美術館を出てパスを走らせています。突然海が、地中海です。

 港です。埠頭の建物が続いています。貨物船が見えます。もちろん対岸は見えません。地中海は波静かです。コロンブスの塔が見えました。高さ66メートルだそうです。造船所の前には銃を構えた厳めしい兵隊が立っています。いまコロンブスの塔の真下を通りました。ライオンの像が回りを固めています」。

 ゆっくりと市内観光をして21:35発の寝台列車でバルセロナを発ちゴルドバへ向かった。夕食は列車食堂で固いステーキ。ワインで腹に流し込んだ。ゴルドバ着は7:38.駅のカフェで軽い朝食。ひと休みしてバスで古都グラナダへ。ホテルはパラドル・デ・フランシスコ。夕食をどこでとったのか、記録もなければ記憶もない。その夜は列車の旅の疲れもあって早く寝たのだと思う。