戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)海外旅行・スペイン、ポルトガル(1996年)① 16/07/02

明日へのうた]より転載

 ツアーの表題は「MICイベリア半島周遊旅行」。佐藤一晴さんが団長。バルセロナ、グラナダまでが16人、メリーダで4人増え、エストレモス、リスボンは20人のツアーになった。参加者も多彩で、映画の堀江毅夫妻、新聞の加藤親至夫妻、民放の鈴木孝夫夫妻、広告の荒川恒行、江草晋二さん、印刷の白戸由郎、大井美信さん、出版の今井一雄さんらがいた。おれも夫婦で参加した。

 1996年2月13日10:00成田集合。12:00、AF275便でパリへ向けて飛び立つ。パリ・ドゴール空港で乗り継いでバルセロナ着が20:15。クリスタル・バルセロナホテルに着いたら深夜。成田空港で買ったバーボンウイスキーをあおって早々に寝た。

 (この旅行はテープが残っている。以下面白そうなところをテープ起こししてみる)。
「2月14日午前8時半、スペイン・バルセロナのクリスタルホテル6階です。窓から下を覗く。歩道が雨に濡れて、朝がまだ明けたばかりなのに人通り、車通りかなりあります。家ではトイレにしゃがむとすぐに出るものがここではなかなか出ず、いきばってやっと思いの半分ぐらい、中途半端な出方で心配です。特に体調が悪いということではないのですが、食いものや水が違ったりしたせいでしょうか。

 今日はバルセロナの下町を歩いて回る計画のようです。広場だとかピカソ美術館だとか寺院だとか、そういうところらしいです。朝飯でしっかりクロワッサンを2個食べましたので昼飯までなんとかもつのではないかと思っています。ただ心配なのは天気で、さっきテレビでスペインの天気予報やってましたが、南部地方は全部雨、バルセロナは北の方に位置していますが一日中曇り、最低気温6度、最高気温12度と表示されていました。ま、傘は持っていくつもりですが、晴れてた方がいいなということです。

 バルセロナでは4年前にオリンピックが行われました。そのため空港は新しくつくられたとかで非常に明るくて使いやすい空港になっています。ミロの壁画だけを残してあとは全部新しくしたようです。街は石造りの古い建物がいっぱいあって、パリなんかよりも昔のヨーロッパの雰囲気を残している気がします。

 クリスタルホテル6階から見る街の風景ですが、寒そうです。傘をさしてみんな歩いています。道の角にタクシーが4台停車していますが、客待ちということでもなさそうです。目の前のホテルは新しくきらびやかです。オリンピック目当てに建てたのでしょうね」。