戸塚章介 (元東京都労働委員会労働者委員)2010を争議勝利の年へ10/01/29

[明日へのうた]より転載

 いま、労働争議はどんな事件が多いのだろう。最近送られてきた東京争議団ニュースに同封されていたチラシを紹介しよう。

 JR不採用問題=23年目を迎えたJR争議。与党3党が解決に動き出した。
  にいがた私学争議=加茂暁星高校労組における非常勤講師の解雇争議。
  東京美装セクハラ事件=中国出身の女性に対する上司のセクハラを移住ユニオンが告発。
 
  ℃&S組合支配介入=第一次争議から30年。組合員隔離、パワハラなどを都労委に申立て。
  明乳差別争議=市川工場事件都労委申立から25年。いま、全国工場事件を審問中。
  INAXメンテナンス事件=委託労働者の労働基本権を認めた労委命令を裁判所が棄却。最高裁へ。

 東京海上日動火災事件=「儲けが少ない」という理由で外勤社員制度を廃止。地裁は組合勝訴も高裁で敗訴
  鶴川高校賃金差別事件=学校は中労委命令を受託しておきながら不履行。「過料」請求へ。
  AIG嘱託事務員解雇事件=7年前にAIGスター生命から解雇。AIGの経営破たんから身売りへ。
 
  新国立劇場争議=劇場合唱団所属のソプラノ歌手の契約打ち切り。音楽家の労働者性が争点。
  薬剤師過労死事件=青森労災病院の薬剤師がホテルで自殺。システム構築業務の過労とストレスが原因。
  りそな銀行年金裁判=経営の都合で退職年金の引き下げを強行。地裁、高裁で敗訴。

 三和機材損害賠償事件=前社長の横領事件を理由に定昇分と一時金を払わない会社を提訴。
  社会保険庁採用拒否事件=今年発足した日本年金機構に525人が採用拒否。人事院へ不服申立。
  文京たんぽぽ保育園争議=組合への支配介入を跳ね返して地裁で勝利和解成立。おめでとう。

 古い事件も新しい事件もあるが、どんなに困難でもたたかう労働者は絶えない。このたたかう流れが強靭な労働運動をつくっていくのだ。既存の労働組合が労働争議から学ばなければならない教訓は無尽蔵のはず。要は学ぶ気になるかどうかだ。2010年を争議勝利の年へ・・・・。