戸塚章介 (元東京都労働委員会労働者委員)イタリアの「近未来」を拓く原動力は何か 12/01/21
昨年11月にバリ島へ行った仲間で昨夜、「日本における反省会」をやった。朝から小雪の舞う天候で出足が心配されたが、14人中スキー旅行の1人をのぞき13人が集まった。男性7人、女性6人。いずれも個性の強い面々。ワインと焼酎のボトルを豪快に空けながら、辛口の「バリの思い出」に浸った。
個性が強いメンバーということは、普通、チームワークの障害になると思われがちだ。しかしそれが違うんだよね。インドの香辛料が違った辛さで味のハーモニーをつくりだすように、チームワークの質が1段レベルアップするんだよね。それは労働組合や国家についても言えるんだと思う。
『毎日』外電面の「ローマでおしゃべり 近未来編」という連載コラムが面白い。20日付では、社会学者のフランチェスコ、アルベローニさんが登場。「イタリアが変化の最前線?ありえないね。もともと口先だけの国」「政府そのものが汚職まみれで、経済の3割方は構造的な汚職、不正で動いている」という嘆き節。
ではイタリアの「近未来」に光は見えないのか。その問いに答えたのが21日付の同コラム。政治活動家ジャンフランコ・マシアさん。彼は「政党や組合など組織の色を排除した集会でローマで最も動員力がある」人物。2年前からベルルスコーニ批判の「ノーBデー」という集会を開いてきた。
マシアさんは言う。「(変革というとカリスマが大衆を引っ張るイメージがあるが)イタリアの場合はそれはもうない」「ウェブ上で参加者が目標とする政治形態を編み出す『集団の知』が主流になってきた」「100回ほどの集会を催してわかったのは結局、一人ひとりが変わっていくしかないということ」。
この言葉はおれ流(なんか落合監督みたいだな)に言わせてもらえば「個の尊重」ということだろう。国民一人ひとりが、労働組合で言えば組合員個々が個性を主張する。それが国家や労働組合のチームワークの質を高めることにつながるのだと思う。
それにしてもこのところ飲み過ぎだよね。この分でいくとおれの「近未来」は真っ暗になる惧れがある。少し自重しないといけない。ほんとの「反省会」か必要だな。