戸塚章介 (元東京都労働委員会労働者委員)スコールと国際首脳会議のバリ島へ行ってきた 11/11/24

[明日へのうた]より転載

 1週間のバリわくわく旅行から帰ってきた。バリは雨季。毎日昼食後あたりにザーとくる。22日午後には雷を伴なうハンパでないスコール。しかしそれも30分もすれば青空が戻る。元気な国の元気な雨だ。

 旅行の前半、18日にはASEANプラス3(日本、中国、韓国)、19日はさらにアメリカ、ロシアが加わった東アジアサミットがバリで開催された。開催地のバリ島・ヌサドゥアは空港のあるデンパサールから南へ行く。我々は北へ向かうので直接のドッキングはない。

 各国首脳の到着・帰国の影響で空港は混雑。一般機は軒並み1~2時間の遅れが出たようだ。われわれのガルーダ航空881便も1時間近くの遅れ。空港周辺の道路も渋滞していてウブド・ビラビンタン到着が9時近くになった。早速カフェ・ビンタンで無事到着祝いの夕食会。土地の焼酎アラックで大いに盛り上がる。

 それにしても俺の体力は落ちたな。朝の散歩は「お見送り」だけ。王宮周辺の散策も皆さんにおいてけぼり。歩道の足場の悪いモンキーフォレスト通りなど怖くて小幅にひょこひょこ。そのくせ、恒例の「反省会」だけは皆勤で、深夜まで日本酒、ワイン、焼酎、ウィスキーを飲みながら大声での議論。

 近くの国立高校で行われた学問の神様「サラスワティ」の全校あげてのお祈り行事を見学したり、マルガラナの独立戦争英雄墓地の戦死者慰霊式典を見に行ったりという、普通のツアーでは絶対できない貴重な体験。バリ島民の心に親しむことを目的としたわが「わくわく旅行」の面目躍如たるところだ。

 インドネシアの経済成長が著しい。日本の企業もたくさん進出している。しかし、労働者の生活と労働は厳しいようだ。帰りの飛行機で読んだ「じゃかるた新聞」に「国際労働財団『建設的な労使関係を』」「労組向けセミナー開く」という記事があった。日本の国際労働財団(JILAF)が西ジャワ州ボゴール県というところで「建設的な労使関係の構築を目指す労使関係・生産性セミナー」を開いたというのだ。主催はインドネシア労働組合連盟(KSPI)。日本生産性本部の担当者がセミナーの指導・助言にあたっている。安い労働力を安定的に確保しようという日本資本の底意が見え見えである。

 真夏のバリから初冬の日本に――。まずコタツにもぐりこんで一眠り。メールを開けて、新聞を読んで、それが済んだら刺身で一杯だ。