戸塚章介 (元東京都労働委員会労働者委員)閑話休題⑬ 10/07/05

[明日へのうた]より転載

 昨夜、うたごえライブハウス「ゴリ」で弦楽四重奏を聴いてきた。友だちにも女房にもふられて1人。船橋駅前の中華料理屋でかたやきそばと生ビール。「ゴリ」に着くとまずグラスワイン赤を飲んで、次にキープの焼酎ボトルの水割りをガブガブ。19:30の演奏開始時にはもう半酩酊の状態。

  最初はモーツアルト。「アイネクライネ ナハトムジーク」とそのパロディの「なんちゃって アイネクライネ ナハトムジーク」。ま、クラシック音楽を介した高尚なお遊びだ。演奏しているプロには面白いのかも知れないが、クラシック音楽に疎いおれにはちっとも乗れない。そのうち酒の酔いで眠くなってくる。それでも我慢してクライスラーの「ウィーン綺想曲」、カッチーニの「アベマリア」を聴いて休憩になる。

  キープの焼酎が底をつく。よせばいいのに新規注文。そこで今日のメーンであるシューベルトの「ロザムンデ」となる。もう眠ってしまうのは必至と覚悟したが、これが意外や意外、眠るどころかすっかり演奏に引きずり込まれた。ヴァイオリンとビオラの、弓でチョンチョンするのがとても明るく軽快なんだな。それをつなぐようにチェロが鳴る。音楽音痴のおれがこんなに引き込まれるって凄いよね。

  シューベルトは1828年に31歳で死んでいる。フランス革命やアメリカ独立から50年も経っていない。資本主義の勃興期。マルクス、エンゲルスが活躍する直前のヨーロッパ。いろんな矛盾が原始的な姿で飛び交っていたんだろうな。一昔前なら宮廷音楽家として栄華を得られたはずのシューベルト。経済的困窮の果てに腸チフスで若死にする。一説には梅毒の末期症状だったともいう。

  演奏会が終わって、21:40に「ゴリ」を出ると雨が強く降っていた。来るとき生ビールを飲んだ中華料理屋で、肉まん2個とアンまん1個を買って早足で帰路に着いた。

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