水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)豊洲はアウトだ! 17/03/19

「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/

 生鮮市場の豊洲への移転問題はいよいよヤマ場を迎えた。9回目の検査も、基準値を超えるベンゼンが検出されたという(朝日デジタル)。これはもう、完全にアウトである。

 そもそも、食料品を取り扱う場所に有害物質があってはならない。したり顔の評論もどきのなかに、「基準値以下であれば問題ない。人間の健康に影響はない」という意見がある。が、日々都民が口にするものが取引される場所に、基準値以下といえども有害物質はあってはならないのだ。

 最近、築地で有害物質が発見されたことが問題になった。報道をみる限り、これは基準値以下のようだ。しかし問題になった。それはそもそも論からして、市場に有害物質が「あってはならない」ものだからだ。

 豊洲は基準値以下どころか、大幅に上回っているという。ということは、豊洲移転は無条件で撤回しかない。それにしても不思議なことがある。工事の開始時期や、途中の調査ではこんなに高い結果はなかった。ところが、最近になって事態の深刻さが表面化した。最初の時、誰かが操作したのではないかと疑う余地は十分にある。

 豊洲移転を撤回した場合、誰がどう責任を取るのか、市場建設の拠出金をどう補償するのか、代替地をどうするのか――などの問題が残る。代替地は築地移転問題が起きたときの議論に戻せばいい。築地の2階化である。

 築地が「手ぜまになった」という議論が起きたとき、最初に浮上したのがこの案だった。日常作業をしながら建設することは可能だったという。そこに横ヤリを入れたのが、当時の都知事だった石原慎太郎さんだったのだ。

 さて、小池百合子東京都知事、どんな結論を下すのか。期待したいところだ。

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豊洲市場の地下水、再調査でも基準超える有害物質
朝日新聞デジタル 3/18(土) 2:06配信

 東京都の豊洲市場の地下水から環境基準の最大79倍のベンゼンなどが検出された問題で、都の専門家会議が複数の検査機関に依頼して再調査した結果、市場敷地内の複数地点で基準超の有害物質が検出されたことが分かった。築地市場からの移転を延期した小池百合子都知事は、検査結果などを参考にする考えで、移転について難しい判断を迫られることになる。

 豊洲市場の地下水については、土壌汚染対策工事が完了した2014年から都が検査を実施。昨年9月公表の8回目には基準をわずかに超すベンゼンなどが初めて検出されたが、今年1月公表の最終9回目に全201地点のうち72地点で、基準の最大79倍のベンゼンなどを検出。安全性を検証している都の専門家会議が4機関に依頼して再調査をしていた。

 関係者によると、再調査対象の29地点のうち、複数地点で基準を超す有害物質が検出された。濃度は9回目の検査結果と大差ない程度という。都は敷地内の地下水位を一定に保つ管理システムを昨秋に本格稼働しており、地下水の変動が影響したという見方が出ている。

 結果は19日の専門家会議で公表される。
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★脈絡のないきょうの一行
南スーダンで、自衛隊員5人が一時拘束。一歩間違えば大変なことに。即刻、撤退すべし。


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