水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)マジック・ミュージアム① 16/07/18

「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/

  北海道帯広市に新しい観光スポットが生まれた。「マジック・ミュージアム」がそれだ。16日にセミオープンした。ここの館長・坂本和昭さんは「北大生・宮澤弘幸『スパイ冤罪事件』の真相を広める会」の幹事となっている。その関係もあり開館祝いもかねて、行ってみた。

 この坂本さんが前述「真相広める会」の幹事になった経緯を、少し説明しておいたほうがいいだろう。坂本さんは、帯広の中心部に建っているビルのオーナーである。地元商工会の役員をやったり、帯広ではすっかり有名になった「北の屋台」構想の提唱者の一人である。

 その彼が、ずいぶん前だが商工会の人たちと一緒にアメリカに渡ったことがある。そのとき、北大生・宮澤弘幸の妹・秋間美江子さんにお世話になったという。その関係もあり、「真相広める会」を作ることになったとき、「お世話になった秋間さんのために」ということで会の役員になってくれ、帯広にも会員を増やしてくれた。実に義理堅い人である。

 その関係から、私は坂本さんと付き合うようになった。ちなみに、坂本さんは高校生の頃からマジックに興味を抱くようになり、大学時代にプロのマジシャンをめざしたが、父親の稼業を継がなければならず諦めて帯広にもどったらしい。

 大学時代、師事した「ジミー忍」さんがマジック関係の資料を大量に持っており、ご自身のそれらと合体して博物館をつくる構想をもち、準備を始めたという。90年代のころである。ところがジミー忍さんは病で亡くなり、その奥さん・こまだまこさんの協力を得ながらこつこつと資料集めをして、開館にこぎつけたのである。

【お知らせチラシ】

 前説が長くなってしまったが、ミュージアムを紹介しよう。中に入ると人形たちが待ってくれている。マジックにちなんだそれらが大量に飾ってある。実に多様で、見ていて飽きない。その人形の名前を全て言い当てる人がいたら、表彰ものだ。心和む。

【大量の人形たち】

 人形ケースの上の方も見ていただきたい。モナリザの絵や子どもの写真が飾ってある。「なんだ、写真か」と素通りしないで、角度を変えて見て欲しい。ぎょっとするようなものが出てくる。これは見てからのお楽しみ。すでにマジックが始まっているのだ。

【実際に使われた衣装も】

 次に衣装ケースが出てくる。師匠のジミーさんや坂本さんご自身が実際に使ったものもあるという。昨年12月に訪ねたとき、準備の最中だったがハトはどうやって衣装にしまい込むのか説明してもらったことがある。そのときはケースに入っていなかったので、現物で説明していただいたが、実によくできていた。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
上野公園の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録。世界遺産登録が増えると、ありがたみが減るなー。


 

このページの先頭へ