水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)女性殺害事件――米軍の沖縄撤退しかない 16/05/20

「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/

 熊本地震の報告の最中だが、この事件は看過できない。割り込みを許していただきたい。アメリカ当局や米軍がいかに「綱紀粛正」を強調しても、絵に描いた餅に過ぎないことは歴史が証明している。同じような事件がなぜ続発するのか。沖縄に駐留している米兵やその軍属の意識は、沖縄を植民地としか見ていないからだ。

 その意識が、沖縄県民を侮蔑し女性を単なる性の対象としか見ない〝習慣〟を作っていると思う。その延長線が、95年の少女暴行事件であり今回の女性殺害事件だと言える。こういう悲劇を繰り返させない保証は一つしかない。

 米軍の沖縄からの全面撤退である。

 したり顔の人は言う。「それで日本の安全は守れるのか」と。私は真正面から言いたい。「百歩譲って、今回のような殺人事件が起きても米軍駐留を許すのか」と。人柱や人身御供は、はるか世紀前のことである。人権や生命は、絶対に何ものにも代えられないものなのだ。だから、いのちを粗末にする者は断固として排除する必要がある。

 もう一度言う。アメリカは沖縄から出ていけ。そのために日本政府は努力せよ。来週は日本でサミット開催。好機である。

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米軍関係者の事件、後絶たず=地位協定改善も実現せず―県民の反発必至・沖縄
時事通信 5月19日(木)21時43分配信

 沖縄県うるま市で行方不明となっていた島袋里奈さん(20)とみられる遺体が見つかり、米軍属の男が死体遺棄容疑で逮捕された。

 米兵や米軍関係者による事件は後を絶たず、米軍基地の過重な負担にあえぐ県民が反発を一段と強めるのは避けられない状況だ。

 1995年9月に起きた米兵による少女暴行事件では、米軍当局が容疑者の米兵の身柄の引き渡しを拒否。沖縄県民の反発は大きく、県民総決起大会では8万5000人が集まり地位協定の見直しを要求した。

 少女暴行事件後、米軍人・軍属の身柄引き渡しに関し、日米地位協定の運用上、殺人や強姦(ごうかん)事件については、起訴前の段階での日本側への引き渡しが可能になった。ただ、米側の裁量に委ねられており、地位協定の抜本的な改善は実現していない。

 その後も、女性に対する暴行事件は繰り返されている。事件のたびに在日米軍は夜間外出禁止令を出したり、兵士への教育を強化したりしているが、綱紀粛正は米軍関係者に浸透していないのが現状だ。

 今年3月には那覇市で、女性を暴行したとして、準強姦(ごうかん)容疑で米兵が逮捕されたばかりだった。沖縄県の翁長雄志知事は19日、「県民に大きな衝撃を与え、新たな不安を招くものであり、断じて許せない」などとコメントした。

 県幹部は「(6月5日投開票の)県議選か参院選の前に県民大会を開くことになるだろう」と話し、県民の怒りがこれまで以上に広がると指摘した。
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★脈絡のないきょうの一行
舛添都知事、政治資金9万円で和菓子購入。ネタに事欠かないこの人、単なる吝嗇(りんしょく)家だね。


 

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