水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)避難生活の長期化を憂う 16/04/22

「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/

 あの大地震から1週間が過ぎた。避難生活が長引き、テレビで流れてくる映像を見る限り、避難者の疲れが目立つ。エコノミー症候群で亡くなった人もいる。高齢者や障がい者にとっては、より厳しいものとなっている。

 地震に追い打ちをかけるかのように、低気圧が接近し雨の予報がつづく。緩んだ地盤に浸み込む水は、土石流の危険性があり二重災害を引き起こす恐れがある。これまで経験したことのない余震の連続は、専門家を戸惑わせている。そんななかで避難した人たちの生活がつづく。

 昨夜、前回ブログで紹介した従妹の娘と連絡をとった。概略以下である。

 ▼避難所になっている学校の体育館にいますが、元気にやっています。体育館はいっぱいになっています。避難所から着替えなどを取りに行くために、自宅に行くこともあります。揺れは相変わらずで、怖いです。

 ▼今日、1週間ぶりに野菜を口にしました。ありがたいです。食事も出ています。ご飯は自分が作るものよりおいしいです(笑)。電気は通じましたが、ガスはまだです。

 ▼会社には公共交通が動き出し、それを利用してなんとか通勤しています。職場は、最初の震源地のすぐ近くにありますが、ひどい状態になっています。被害状況は、テレビで流れているものより実際はひどいです。西原村では6割の家屋がダメになったと言われています。

 ▼被害は、貧乏人も富裕層も関係なく平等に襲っています。私の住んでいるアパートは古くても無傷状態でしたが、近くの新築マンションはカベが壊れたりして、損傷はひどいです。そこの住人で、車に寝泊まりしている人がいます。

 ▼福島と違って、原発がなかったことがさいわいしています。津波もなかったし、大きな火事もありませんでした。東日本大震災と違うところはこういうところでしょうか。

 ――とりあえず元気な声が聞けてよかった。私にとっては実の娘のようなものだが、元来元気な子である。3.11のとき東京では手に入らなかった携帯ガスコンロやガスボンベを「被災者に届けて」と、熊本から送ってくれた優しい子でもある。

 今すぐにでも飛んで行って激励したい気持ちだが、現地に迷惑をかけてはいけないと我慢である。「がんばって」と声をかけることしか出来ないことに隔靴掻痒感である。それでも言おう、ガンバレえりちゃん。

★脈絡のないきょうの一行
NHK昼のニュース、国産ステルス機の初飛行を自慢げに流していた。大地震で苦しむ人がいるなか、無神経さにハラが立つ。

 

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