水久保文明(JCJ会員 元毎日新聞労組書記 千代田区労協事務局次長)されど世論調査 10/07/06
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「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/
参議院選挙の投票日まで10日を切りました。この時期、(一部週刊誌や夕刊紙ですでに出たところもありますが)新聞をはじめとした大メディアは必ず世論調査を行い、各政党の獲得議席数の予想を出します。この予想、新聞社は結構まじめに必死です。予測がどれだけ当たったかは、そのメディアの調査力と分析力を試されるからです。小ブログで09年6月8日から15日まで4回にわたってこの世論調査問題について書きました。部分的に重複するかもしれませんが、角度を変えて再度考えてみます。
調査には多くの場合、『無作為抽出』という手法がとられます。これについてウィキペディア(Wikipedia)は、「ランダムサンプリング(random sampling: 無作為標本抽出)とは調査対象をある母集団(調査対象の全体)からランダム(無作為)に標本抽出(サンプリング)する行為のことである。」と説明しています。ほかのものも調べてみましたが、同じような書き方をしてあります。少々難解ですが、ここで昨年書いたことのおさらいをしてみます。
この説明をものすごく単純化していいますと、無作為抽出というのは行き当たりばったりで調査対象を選ぶのではなく、ランダムに一つの方法を決めることなのです。これでも難しいのですが、例えば、電話で調査をする場合、局番の下一桁は「3」、番号の最初は「6」、最後は「7」というふうに無作為(ランダム)に決めて調査するのです。それじゃ、作為があるじゃないかという指摘があります。が、その数字を決めるに当たっては乱数表によったり、サイコロを使う場合もあるのです。
電話の場合は、前出の方法をとりますが一軒一軒住宅を歩いて調査する場合は、「偶数丁目、二桁の奇数番地、二桁の偶数号」などを選んで調査に入ります。団地などの場合は、「奇数階、部屋番号が4桁だったら下二桁を17、20の二つ」などを無作為抽出します。
これらの方法によれば、調査は偏ることなくかなり公平性が保たれることになります。ところが最近の電話調査の場合、若い人は自宅電話ではなくケイタイを持つことが主流になっており、難しい面がないわけではありません。
投票所の出口調査に私は一度だけ遭遇したことがあります。NHKでしたが、調査直後に腕時計を見たら午前10時を少し回ったところでした。この場合は恐らく、〝時報〟時間に投票所の外に出てきた人をつかまえる、あるいは30分おきにつかまえる、という方法なのではないでしょうか。もちろん男女交互に、という方法が加味されているかもしれません。そう考えてみると、世論調査の対象になるということは、確率的には低いことになります。が、集まったデータは、数が少なくてもかなり正確です。(次回につづく)
★脈絡のないきょうの一行
〝岡田ジャパン〟の試合に行くときと帰ってきてからの対応の違い、スゴイけどヘン。
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「バンドワゴン効果」
この問題を考えているうちに、新聞社の獲得予測議席数が報道されました。ためしに一度、どのメディアの予測が当たったか調べてみてはいかがでしょうか。
今回は、「バンドワゴン効果」について考えてみます。獲得議席予測で、何故か新しく出来た政党への支持率が高くなっていますが、これは一種のバンドワゴン効果によるものと思われます。バンドワゴンを直訳すると「楽隊車」となります。つまり、行列の先頭の車に乗った楽隊のことを、バンドワゴンというのです。
それが転じてバンドワゴン効果とは、ある一つの事柄や出来事が多数に受け入れられている、あるいは流行しているという情報が流れることで、その選択への支持や関心が一層強くなる現象をさしています。「スタンピード現象」もこれに似ています。サバンナなどの動物の群れで、一匹が走り出すとそれにつられて全体が走り出す、という映像を見たことがあるかと思いますが、あのことです。株取引の世界でこの言葉は「暴走」「暴騰」などと解釈されているそうです。
バンドワゴンに乗る、ということは、「時流に乗る」「多勢にくみする」「勝ち馬に乗る」というような意味に使われます。これが選挙のときの投票行動になると、事前に流れている情報に沿って「当選しそうだ」と思われる人に投票するというのです。ところが、バンドワゴン効果の真逆の「アンダードッグ効果」によって、人々が「判官贔屓(はんがんびいき)」的に動き出すこともあるといいます(※アンダードッグ=負け犬)。
こう見てくると新しく出来た政党の支持率が高くなるのは、人々の心理の反映といえそうですが、民主、自民の2大政党に愛想が尽きたことも手助けしていると読んでもいいのではないでしょうか。1992年に元熊本県知事の細川護煕(ほそかわもりひろ)氏が中心になって、日本新党をつくり、いわゆる〝新党ブーム〟をつくりましたが、2年間しかもたなかったのはご承知のとおりです。
今回の雨後の竹の子のような新党群は、よく見てみるとほとんどが元自民党員で、しかも大臣を務めたこともある人たちではありませんか。早い話しがこの人たちは自民党の分派なのです。そういう問題をメディアがきちんと伝えれば、バンドワゴン効果やアンダードッグ効果は起きないと思うのですが、いかがでしょうか。
★脈絡のないきょうの一行
昨日の都内の雨、この間の九州の雨――日本が熱帯化したのではないかと思いたくなる。