水久保文明(JCJ会員 元毎日新聞労組書記 千代田区労協事務局次長)メディアの役割捨てたかNHK 10/07/05

 

「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/

 きょうは先週の続きをアップしようと思ったのですが、昨日(4日)の午後7時のNHKニュースの内容があまりにもお粗末すぎて、そのことに早く触れるべきだと思い、変更させていただきます。

 いま、この国の最大の〝イベント〟は、今度の日曜日11日投票の参議院選挙のはずです。ところが、ゴールデンタイムのこの時間のニュース、NHKは一言も触れませんでした。通常であれば、「最後のサンデー」「1週間前のお願い連呼」「1週間前の有権者の声」などを特集します。ところがなんと、この日の内容は大相撲の野球賭博処分問題(後段部分を含めて11分)、スカイツリーの建設状況(5分)、サッカーのワールドカップ準々決勝(7分)などと、およそこの時期の7時のニュースとは思えない内容でした。

 しかも、この日の朝はNHKが各党首を集めて、消費税問題について意見をたたかわせたばかりでした。消費税が参議院選挙の主要な争点の一つになっているからこそ、NHKはこの討論会を企画したはずです。(私は所用で途中までしか見ませんでしたが)この放送を見た人はいいかもしれませんが、見ていない人のためにも、視聴率の高いこの時間に改めて紹介するのが〝公共放送〟の義務だったのではないでしょうか。

 大相撲の野球賭博処分問題は、11分も放送する必要があったのでしょうか。確かに現役大関の解雇は、無視できません。しかしそれは2分もあればいいことでしょう。スカイツリーの建設進捗状況の放送は、この日でなくても良かったはずです。ワールドカップの準々決勝も、日本が残っておればそれなりの意味があるでしょうが、この時間帯の後段の「スポーツコーナー」で結果のスコアーを知らせるだけで十分だったといえます。

 何ゆえにこんな放送内容になってしまったのでしょうか。私はうがった見方をせざるをえません。結論的には、消費税問題を国民にあまり知らせたくない、と言うことではないかということです。先月末のこのブログに書きましたが、消費税論議で民主党は有権者の目くらましを狙ったものの、国民の反発が思ったより強く旗色が悪くなった、それを避けた(隠した、というほうが正しいかも)のではないかということです。そのことにNHKが手を貸した、と考えるのは順当といえそうです。

 言い方を代えれば、NHKは参議院選挙から国民の目を遠ざけたのではないかということです。国政選挙投票日1週間前のゴールデンタイムのニュースで、選挙報道がなされなかったということがかつてあったでしょうか。少なくとも私の記憶には存在しません。選挙報道は、多角的な角度からどの党を支持するかの材料を国民に提起するのが役割のはずです。〝公共放送局〟という立場にあるはずのNHKには、より強くそのことが求められているはずです。2010年7月4日午後7時のNHKニュース、異変が起きたことを記憶にとどめておきたいものです。

★脈絡のないきょうの一行
メディアにいいように利用されている大相撲の野球賭博問題。協会の結論にも疑義あり。