水久保文明(JCJ会員 元毎日新聞労組書記 千代田区労協事務局次長)個人(故人)情報の氾濫 10/04/27
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「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/
どこからどういうふうに流れているのでしょうか。確かにこのブログで母が鬼籍に入ったことを書きました。それを読んだとしても、私の自宅の電話番号や住所は友人・知人でない限り分からないはずです。ところが、夥(おびただ)しい、の形容にぴったりの電話や案内パンフが舞い込んできました。何のか、といいますと――。
まず、ギフト関係です。あちこちのギフト会社からパンフレットやカタログが送られてきましたが、ある有名デパート2店からは直接自宅を訪ねてきました。いわゆる香典返しの営業です。もちろん丁重にお断りしました。送られてきたパンフやカタログもすごい。いまわが家にはかなりの数のそれが積み重ねられています。デパートの営業マンが言っていましたが、「本来なら四九日が終わってから香典返しをするものですが、最近は葬式当日にお返しは済ませるようになっています。その場合は葬儀会社が扱うんですよね……」。ギフト専門会社が、葬儀社に侵食されているのです。
次は墓石の営業です。パンフも送られてきましたが、電話も入りました。たまたま私が受けましたが丁寧です。どこから情報を得たのでしょうか「このたびはお母様がお亡くなりになりお悔やみ申し上げます」のあいさつから始まって、墓を作る予定はないかと切り出します。すでに墓はあると伝えるとすぐに引き下がりました。
仏具の案内もきました。浅草・田原町には仏具店が並んでいますが、そこの一店からでした。その内容を紹介しましょう。カラー印刷のチラシになっており、仏壇は「製造直売、職人手作り」をウリにして、4万円から200万円までさまざまです。20万円台がいちばん多いようです。仏具セットも4万円台から18万円台まであります。仏壇や仏具にも「格差」があることが分かりました。
そして極めつけだと思ったのは、相続税申告の案内です。ある税理士法人から送られてきたパンフは、カラー印刷で上質の紙を使っており高級感があります。パンフには「相続税申告、税理士の選び方間違えていませんか――私たちは相続税申告のプロフェッショナルです」とアピールしています。わが家では全く不要ですが、ちなみに費用は「遺産総額1億円までの基本報酬は、通常プランで30万円、加算報酬は土地・1区分につき5万円、非上場株式・1社につき15万円、相続人が複数の場合上記基本報酬額×10%×(相続人の数-1)、但しご依頼日が申告期限より3ヶ月以内の場合は別途報酬総額の20%がかかります」と書いてあります。「報酬総額」の計算式が出ていないのでなんとも言えないのですが、高いのでしょうか、安いのでしょうか、不知としておきましょう。
葬儀が終わって1週間が過ぎて落ち着きましたが、うちのカミさん、しばらく電話に出るのをやめ留守電に入る声を聞いて、関連の営業でないことが分かれば出る、という対応をとりました。送られてきた諸案内パンフやカタログは30点近くになりました。これはもう〝洪水〟です。詮索するつもりはありませんが、どこから情報は流れるのでしょうか。個人情報保護法とやらはどこへ行ったのでしょうか。
★脈絡のないきょうの一行
「無条件で普天間基地を返せ」――先週の徳之島につづいて沖縄で9万人集会。歴史は流れる。