水久保文明(JCJ会員 元毎日新聞労組書記 千代田区労協事務局次長)母のぬくもり(続) 10/04/03

 

「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/

 先週25日、母は胃ろうの手術を行いました。結局、小ブログで報告しました3月6日に私が病室を訪ねたときに食べさせたお粥が、母にとっては事実上、最後の自力による食事になったようで、翌日以降はしばらく血管からの栄養補給を行っていましたが、ついに鼻から管を胃まで通す「経管栄養」に切り替わりました。

 その後担当医師と相談の結果、経管栄養は長期間続けるのは無理があり、自力で食事のできない人は胃に穴を開けて、そこから栄養を取り込むという方式が採用されます。

それを「胃ろう(漊)」といいますが、そのためには手術が必要になります。その胃ろうの手術を行ったのです。

 手術は胃カメラで内側から、外側からはメスをあててトンネルを開通させるような形で行うようです。もちろん局部麻酔をかけますが89歳の年寄りには体力を消耗して、厳しいものがあります。時間は1時間ほど要しました。事前に医者から「高熱を発するなどのリスクが生じるかもしれない」と言われていましたが、それはありませんでした。

 胃ろうの手術を行うことについて、賛否両論があります。手術を行ったことが結果的に親のいのちを縮めた、という友人もいます。しかしやらざるを得なかった、というのが実情です。なぜなら、手術を拒めば母を自宅介護しなければならなくなるからです。母の今の状態は、治療の手順でいえば次は胃ろうの手術ということになるようです。その手順を踏まなければ、医療行為は〝終了〟することになり、自宅あるいは施設に戻らざるをえないことになります。

 経管栄養を施した状態で入れてくれる施設はほとんどありません。入れてくれる施設がないということは、自宅に引き取るということになります。それはわが家も含めてほとんどの家庭で不可能でしょう。だとすれば、消去法でいけば胃ろうの手術にOKのサインをするしか道はない(なかった)のです。(次回につづく)

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郵便貯金の限度額2000万円へ引き上げ。国債発行時の買い手の懐が膨らむことになるなー。


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 胃ろうの手術後、熱が出たりする異常はみられませんが母の意識レベルは低いままです。語りかけても、生返事が返ってくるだけです。自分の子どもが見舞いに来ても、認識していないようです。恐らくこの状態が定着することになるでしょう。とすれば、これを前提に次の病院(療養型の病院)を探さなければなりません。

 その前提となる病状を医学用語的にまとめてみますと、①胃ろう②慢性腎不全③COPD在宅酸素④尿道バルーン⑤意識レベルの低下――ということになります。③は母の肺機能が衰えており、在宅酸素を使用しなければならないことを示しています。④は尿処理にあたって自力では困難なことから、器具を利用する状態です。

 この五つの条件をかかえた年寄りを受け入れてくれる病院があるかどうか、素人の私にも困難であろうことは想像できます。早速その準備を始めました。現在入院している病院のケースワーカーにまず相談してみました。病院は親切に対応してくれます。最長3ヶ月しか患者を置いておくことができない、母と同じような条件の患者さんを看てきているからでしょう。データもかなりあります。

 しかし問題は、これだけ多くのリスク(病気)を背負った患者を受け入れてくれる病院があるか、そして費用です。長期療養型の病院がベストですが、それが見つからない場合は、3ヶ月きざみで転院を繰り返さなければなりません。それは当然、本人にも体力的負担がかかります。お金を出せば、近くて条件のいいところはたくさんありそうですが、限度があります。「地獄の沙汰も金次第」の言葉は、生きているうちから生じているようです。カミさんに協力してもらいながら、病院探しをスタートさせました。新たなたたかいの始まりです。また、折に触れて報告させていただきます。

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