水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)行く年11/12/29
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「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/
今年は東日本大震災という劇的な出来事とともに、さまざまな動きがあり1年が終わろうとしています。そのあわただしさのなかで昨日、沖縄では普天間基地の辺野古移転に関する「評価書」を、政府は県庁に届けようとしましたが反対住民によって阻止され、きょうの未明に沖縄防衛局によって同評価書(ダンボール箱16個)が県庁内に運び込まれるという動きがありました。
戦中、沖縄では日本軍による「強制集団自決」が行われたように、軍隊は国民を救うものでないことを証明しました。この事実は「大江・岩波裁判」によって、あの最高裁をして軍が関与していたことを認めたものですが、今回の評価書を自衛隊が強権的に県庁に届けるという現実をみたとき、戦中の日本軍の行為とオーバーラップしてしまいました。やはり、自衛隊も戦前の軍と同じように、県民(国民)の味方ではないのです。
ところで、昨日の午前10時30分現在の「ヤフーニュース」の主見出しだけを拾ってみました。芸能関係もあるのですが、おもしろい。「武器輸出三原則 緩和を決定」「民主 複数若手議員が離党検討」「橋下市長 労組に庁舎退去要求」「カダフィ氏の『愛人』今は」「習慣定着? マスク市場が拡大」「巨人、大補強も守護神不在」「苦節18年 Hi-Hiに仕事殺到」「大澄賢也、女優と真剣交際」――となっていました。
そして、本日の午前10時40分現在では「民主、若手9人が離党届を提出」「東通1号機 津波15mも『安全』」「飲酒死亡同乗 運転が嫌で黙認」「北濃縮ウラン 見せかけの譲歩」「シーラカンスのゲノム解読」「ダル、来年1月に離婚成立へ」「大八木GM花道飾る 花園初白星」「小倉優子が妊娠、結婚2か月」――となっていました。
年中行事の一つである今年の一文字は、『絆』でした。東日本大震災が〝選んだ〟一文字といえます。同じように、年中行事化している出来事が、前出紹介のニュースの中に入っています。お分かりでしょうか。そうです。政党の離合集散です。
民主党を離党した若手議員らは新しい会派を作るようです。なぜあわただしい年末にこういう動きがあるのでしょうか。ズバリ、政党助成金が背景にあるのです。政党助成金は、毎年12月末における政党の国会議員数に応じて配分される仕組みになっています。したがって、年内にコトをおこさなければ助成金を受け取ることができなくなるのです。それが年末に年中行事化した、〝新政党(会派)づくり〟の真相なのです。
新会派には消費税問題などの思惑がありそうですが、いろいろ理屈をつけても詰まるところ、カネなのです。政党助成金の受け取りを拒否している日本共産党にはそんな心配はなさそうですが。
この2日間のニュースで気になったものが、あと二つあります。「武器輸出三原則緩和」と「橋下市長 労組に庁舎退去要求」です。(次回につづく)
★脈絡のないきょうの一行
年越し派遣村は今年もないが、寒空に放り出された人たちが心配。温かい政治の力を今こそ。
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「武器輸出緩和」問題の論評は必要ないでしょう。この問題が報道された直後、日本経団連の米倉弘昌(住友化学会長)会長は満面の笑みをたたえながら「大きく評価する」とテレビの画面で述べていました。水を得た魚、状態です。
この問題は看過できません。自衛隊の海外派兵を可能にしたうえ、武器も〝自由化〟するということは、戦前のニッポンにもどるということです。これを完成させるために残されているのは、9条を無きものにする改憲です。あの人たちが、改憲論議を急ぐ理由はここにあります。あの自民党でさえできなかった武器輸出緩和を進める民主党政権には、レッドカードを突きつけるしかありません。
そしてもう一つの問題は大阪市です。橋下市長は市役所内にある組合事務所の退去を求め、ヤミ給与についても調査を開始するとしています。ヤミ給与については昨年、農水省で問題になったばかりですが、これはとりあえず置いておくとして組合事務所については、労働組合法においても「便宜供与」として認められており一方的な退去は許されないことです。
橋下市長は市長の引き継ぎにあたって、自分が市長に選ばれたのは「民意」であるから、それに沿った市政を行うことを強調しました。組合事務所の退去は、民意なのでしょうか。彼はとんでもない大きな勘違いをしていると思います。「自分の考え」を「民意」だと思い込む大きな勘違いを。
労働組合はことさら述べるまでもなく、基本的人権のひとつです。だからこそ、労働組合法という特別の法律によってその活動が保障されているのです。その保障の一つが、組合事務所の貸与です。つまり組合事務所の貸与は、少々乱暴な言い方になりますが、法的にも裏打ちされた「民意」なのです。
橋下市長は教育問題を持ち出し、言うことを聞かない教師を締め出す手法を取ろうとしています。今回の組合事務所退去も、言うことをきかない労働組合を排除するものにほかなりません。気をつけなければならないのは、自分の気に入らない者を攻撃するのは例を出すまでもなく、ファシストの常とう手段であったという点です。
行く年の間際に、2つの事件が起きたことは気がかりです。
★脈絡のないきょうの一行
やはり新会派設立。鈴木宗男さんが出てくることは読まなかったなー。