水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)寿命 11/08/01
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「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/
7月27日、厚労省から「平均余命」の発表がありました。これによると寿命は女性・86.39年、男性・79.64年となっています。前年比では男性は0.005年上回り、女性は0.55年下回っています。この問題、ちょい、考えてみることにしました。
まず、おさらいから。平均寿命とは、現在(今回の発表は10年度分ですが)ゼロ歳児があと何年生きられるか、ということを指しています。したがって、ここから単純に引き算をしたものが自分の余命だと思ってはいけません。たとえば、今回の調査では(カッコ内は女性)、40歳の男性の余命は40.81歳(47.17歳)、60歳は22.84年(28.37歳)、80歳は8.57年(11.59歳)などとなっています。
そこで自分のことを考えてみました。データは5歳きざみしか出ていませんので、65歳のところを見てみます。余命18.86歳となっていました。あと19年ということは、84歳ではありませんか。こ、これは素直に「嬉しい」とは思えません。
長生きすることは喜ぶべきことです。が、いまの社会状況を考えると澱のようなものが消え去りません。「本当に生きていけるのか」という疑問の澱が。消費税が上げられようとしています。原発もあれだけ「痛い目」をあったにもかかわらず、再稼動だの推進だのの声は止まりません。医療制度も年寄りを邪魔者扱いするかのように、改悪が繰り返されています。「ゆたかに生きる」ことが間違いなく阻害されています。
ところで過去の平均寿命はどうだったでしょうか。私が生まれた年1947年は、男・50.06歳、女・53.96歳となっていました。戦争が短くしたのは明らかです。それが65年には男・67.74歳、女・72.92歳となり、00年には男・77.72歳、女・84.60歳と延びています。医療の発展が大きく寄与しているであろうことは、容易に想像できます。
それでは諸外国の場合はどうでしょうか。調査年にアンバランスがありますので、09年、ないし10年の最近の調査、それも男だけを拾ってみましょう。中国・69.63年、イスラエル・79.7年、韓国・77.00年、デンマーク・77.05年、ドイツ・77.33 年、オランダ・78.80年、スウェーデン・79.53年、スイス・79.80年、イギリス・77.70年――などとなっています。イスラエルが以外に長いですね。スウェーデン、スイスは、さすが、と言えそうです。あのアメリカは、07年の調査ですが75.4年となっています。意外に低いですね。
発表されたデータ、丁寧に「死因別死亡確率」も出ています。生きていることだけでなく、死因についても言及するとはなかなかバランスが取れています。全体としてもほぼ同じ数字になるようですが、65歳男性のところをみてみましょう。▼悪性新生物=29.17%▼心疾患(高血圧性を除く)=14.82%▼脳血管疾患=10.08%▼肺炎=13.62%▼その他=32.31%――となっています。これが90歳になると、トップは肺炎・19.80%となります。私の母もそうでしたが、高齢化になると肺炎の死亡率が高くなるようです。悪性新生物というのは癌のことですが、最近鬼籍に入った友人たちのことを思い浮かべると、やはり多いですね。
さて、残された時間、まだまだたっぷりありますがどう生きましょうか。
★脈絡のないきょうの一行
同じ状態になった場合の首都圏の備えは不十分。40万人の避難者を出した新潟・福島の豪雨被害、他山の石とすべし。