水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局次長 元毎日新聞労組書記)国家公務員の賃金カットは亡国の愚 11/06/17
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「ヘボやんの独り言」より転載 http://96k.blog98.fc2.com/
国家公務員の賃金を平均で10%カットする案が出ています。しかも本来なら、公務員の賃金は人事院が決めることになっていますが、それを飛び越えて国会で議論するという前代未聞のことで、法的にも疑義のある提案です。これに対して連合はOKのサインを出したというから、あきれ返って言葉も出ません。
公務員の賃金をカットする前に国会はやるべきことがあります。それは不要不急のものを精査して被災者支援に充てることです。たとえば、政党交付金があります。今年度は319億円が予算として上がっています。この交付金は自分の支持する政党以外にも税金が使われることになり、思想・信条の自由との関係では憲法に抵触するものです。この交付金、共産党は受け取りを拒否していますが、同様に全政党がやってみたらどうでしょうか。
そして悪名高い「思いやり予算」です。ご存知でしょうか、これには本年度1,881億円の予算が組まれています。いまこの国の政治が思いやるべきは、米軍ではなく大震災被災者ではないでしょうか。さらに公共工事をストップさせることです。外環道・1兆2,800億円、圏央道・2,700億円などの費用が計上されています。どうしても必要であるというならそれこそ、あの人たちが得意とする「先送り」をすればいいではありませんか。
賃金カット問題は、国家公務員のあとは地方公務員に、そして民間に波及することは必至です。おそらく「賃下げのスパイラル」が始まることでしょう。すでにこの夏の一時金交渉で、「国家公務員が賃下げになるのだからうちでも」という経営者が出ているというではありませんか。そうなれば国民の購買力は低下し、消費は一気に冷え込みます。モノが売れなくなる、それはお金が回らなくなることで「不況」が出現するということです。
こんな分かりやすい論理を、あの人たちは理解できないのでしょうか。しかもそういう問題をチェックすべき労働組合(連合)がOKを出すなど信じられないことです。国家公務員の労働組合、国公労連はこの提案は受け入れられないと、断固たたかっていますがこれこそがまともな選択です。
国家公務員の賃金切り下げ問題は、一人国家公務員の皆さんだけの問題ではなく、国民全体の問題です。この提案は亡国の愚挙です。阻止のため力を合わせたいものです。
★脈絡のないきょうの一行
「税と社会保障の一体改革」で15年に消費税10%へ。ここでもまた怪しい「改革」という言葉。