<連載>05/12/10

仲築間卓蔵の「六日のあやめ 十日の菊」

「矛盾」に気づかないふりをしているメディア 


 靖国神社に付属する軍事博物館「遊就館」にいったことがありますか?

(写真 遊就館)

見学し終わったとき気分が悪くなりましたね。嫌あな感じになりましたよ。

こどもの頃、歌わされた軍歌を思い出します。「勝ってくるぞと勇ましく、誓って国を出たからは、手柄たてずにおかりょうかーーーー」「天皇陛下のためならば なんで命が惜しかろうーーー」

そういう教育を受けていましたから 死んで靖国神社に祀られることを当然と思わされていたのですよ。

( 写真 特攻勇士之像)

こどもの頃、歌わされた軍歌を思い出します。「勝ってくるぞと勇ましく、誓って国を出たからは、手柄たてずにおかりょうかーーーー」「天皇陛下のためならば なんで命が惜しかろうーーー」

そういう教育を受けていましたから 死んで靖国神社に祀られることを当然と思わされていたのですよ。

「遊就館」にはその当時の生臭い風が吹いているのですね、気分が悪くなるのは その嫌な風の故なんですね。当時を知らない若い人たちは その風の恐さを知らないわけですから、普通の風と感じるでしょうね。

遊就館は日本の侵略戦争を「自存自衛」「皮膚のいろとは関係ない自由で平等な世界を達成するため 避け得なかった戦い」だったと正当化するなど「正しい戦争」論の宣伝センターとなっているのです。日本国民をあの頃に引き戻そうとしている意図がミエミエなんですよ。

APEC(アジア太平洋経済協力会議)終了後の記者会見で外国人記者が靖国参拝について質問していましたが、なんと「一つの問題で意見の対立があっても全体の関係を損なうようなことはしない」と答えていましたね。

一つの問題(靖国参拝)で日本の外交はボロボロじゃないですか、文化交流などで国民レベルで営々と築き上げてきた中国や韓国との関係を一つの問題が次々に壊していいきますね。

11月19日のNHKの番組が俳優高倉健さんと中国の関係を特集していました。高倉健さんを通して、中国の人たちは日本人を見直していました。

しかし、一つの問題が折角のその努力を壊してしまうのではないかと心配しています。

同じ記者会見で小泉首相は「戦後60年、日本は外国で一人も殺していない、殺されていない」と威張っていました。それは憲法九条があるからじゃないですか。憲法九条を再評価するのが筋道だと思うのですが、その九条を変えようというのは矛盾ですね。

一つの問題にしてもそうです。一つの問題が全体の関係をそこなっているじゃないですか。矛盾ですね。

テレビの報道番組はこの記者会見をとりあげていましたが、ただの垂れ流し報道でしたね。矛盾を指摘するのも報道番組の役割りだと思いますが、なぜか突っ込まないのです。

なぜ,そうなっているのか,次号で触れたいと思っています 目次へもどる→

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