仲築間卓蔵/連載「六日のあやめ 十日の菊」(6) / 「ペン」か「パン」か/06/04/01


「ペン」か「パン」か

大手マスコミが 憲法 米軍基地など大事な問題から避けて通っているのは テレビ
では(1)成果主義と視聴率競争 (2)権力批判の放棄 (3)「社会的存在」へ
の無自覚 「小さな勇気」の欠如 (4)ジャーナリストとしての教育の軽視 とい
う現実があることを書きました。
思いつくままでしたから 他にも理由はあると思います。指摘があれば どしどし意
見を寄せてください。

では 「どうすればいいの」ということになりますが
ここで思いだすのは いつだったか ジャーナリスト会議の集会で 作家の辺見 庸
さんが「戦時中(太平洋戦争)は 言論統制という抑圧があったが いまは当時のよ
うなあからさまな抑圧はない。言論の自由は憲法で保障されている」「にもかかわら
ず なぜ 自由にモノを言わないのか。それは ‘内なるものの規制‘だ」という言
葉です。自分自身で規制しているのです。

報道番組やワイドショーに いろいろな人がコメンテーターとして登場しますが 
「歯に絹着せずに発言する人」「奥歯にものがはさまった言い方をする人」「権力迎
合の人」と さまざまです。
ある大学教授などは 「これ以上喋ると NHKから声がかからなくなる」といいま
す。
率直といえば率直ですが ことばを替えていえば 「ペン」か「パン」かの選択で
す。

「ペン」は ここでは「正義」と訳しましょう
「パン」は 「生活」と言い直しましょう
パンのためには ペンを犠牲にせざるを得ないのです。
「喋るのはいいが 誰が守ってくれるのか」という不満をもっている人もいるでしょ
う。
それでも きちんとモノをいい続けているコメンテーターはいます。
この場合 番組内の意思統一があるからだと思います。番組が守っているといってい
いでしょう。

TBSの朝のみのもんたさんが好評です。タイトルどうりズバリ発言が支持されている
のでしょう。
この場合 「みのもんただから許されている」という人がいるでしょう。なにせ 彼
のでる番組は視聴率がいいようですから。

でも 見方を変えれば ズバリいい続けることが視聴者に支持されるということで
しょう。
いまのところ無難ですが 番組が 局が 「この状況を守る」ことが大事でしょう。

みのもんたのようなキャラクターは そんなにいません。
どうするか
番組は まず 誰かが発想するところからはじまります。たたかいは ここからはじ
まります。
きちんとモノが言える出演者を選ぶのも たたかいです。
一旦 介入があったならば みんなで守っていくたたかいをしなければなりません。
それができるのは 労働組合です。
労働組合は一人ではありません。組織的に運動を広げることができます。
視聴者との連携をすすめることもできます。

ズバリいう出演者 勇気あるプロデューサー ディレクターを「孤立させない」こと
が大事なのです。
モノを言える状況を 大手メディアはつくる必要があると思うのですが どうでしょ
うか。
まだ間に合うのです。
この国は いま大きな曲がり角に立っています。
まだ間に合うのです。
小さな勇気が集まれば 大きな元気になるのです。
まだ間に合うのです。
サクラの花を観ながら そんな話もしましょうよ。

固い話になりましたかね
次回は 少し柔らかいものにしましょう。

 

仲築間 卓蔵 (なかつくま・たくぞう)

「テレビ」と「平和」と「憲法」のブログ
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