仲築間卓蔵/元日本テレビプロデューサ-/連載「六日のあやめ 十日の菊」(102)

ハワイアンズセンター・ちょっとした感動 13/11/09

仲築間卓蔵 (元日本テレビプロデューサー)

 スパリゾートハワイアンズというのにいってきましたよ。
 国民救援会・鎌倉の連中と、「ふくしま支援」の名目での懇親旅行だった。
 かつては「常磐ハワイセンター」といっていたところです。片道4時間はかかるバスの旅なので若干疲れはしましたが、名物のハワイアンショーにちょっとした感動を覚えましたね。
 この場所。もともとは常磐炭鉱だった。石炭産業の衰退とともに町の活性も失った。若い女性たちが立ち上がってフラダンスを勉強しはじめて、やがて成功する話は映画『フラガール』にもなった。ぼくはまだ観ていないが、今回の旅で機会があったらこの映画を観てみたいと思うようになりましたね。
 旅は11月5日~6日の1泊2日。連休明けだというのに満員だといいます。満員だと2000人ちかくになる。
 食事はバイキング。満足いく中身ではなかったが、ハワイアンショーを観て、その不満は解消したのですよ。
 このショー。夜は8時30分から1時間、昼は1時30分から1時間。水着があればプールもあるしウオーターシュートなんかもあって楽しむことができるが、水着がないと時間をつぶすのが大変。「麻雀はある?」と聞いたら「自動でなく手積みのものなら」というので、さっそく注文。食事とショーの時間以外は麻雀ゲームという過ごし方をしてしまった。

  しかし、ハワイアンショーには感動しましたね。フラダンスを見続けるのかと(たいした期待もせず)会場に出かけましたが、それが間もなく「感動」に変わったのです。
 どこに感動したの ですか?。ハワイアンメロディーに乗ったおきまりのフラダンス、ポリネシアの「火の踊り」などですから なんとなく見過ごせば「ハワイの雰囲気を楽しむ」だけで見終える人もいたでしょう。
 ぼくの感動は、演目の中に「アイナふくしま」というのがあったのです。紹介アナウンスによれば「アイナというのは”わたしの”という意味です」と。
 3.11で、このハワイアンセンターも被害を受けました。復活したのが昨年の2月だそうです。復活した喜びは大きかったでしょう。

  ハワイ語の「アイナ」というのは land(土地)という意味だそうです。しかし「アイナ」にはもっと深い意味があり、直訳すると「食べさせてくれるもの」「生を与えてくれるもの」となるそうです。
 同じ島国である日本で生まれ育ったわれわれとは自然美に対して感覚的に多くの共通点がある。まして、福島の人たちの「かつての福島をとり戻したい」という願いとハワイの自然への憧憬はダブっているに違いありません。「アイナふくしま」・・・・ただそれだけに感動したのです。
 『上を向いて歩こう』も演じましたね。なにかにつけて聴く曲ですが、ここで観る『上を向いて歩こう』のフラダンスは、一味も二味も違った印象をもたされます。

  これから訪れる方々は、ぜひ 『アイナふくしま』『上を向いて歩こう』のフラダンスを 何気なくでなく 「思い」をこめて堪能してほしい。
 1500人収容の会場も満員。どれだけの人が『アイナふくしま』の「思い」に触れたのでしょうか・・・・・。
 久しぶりに書き換えたブログなのに、ハワイアンショーの宣伝になってしまいました。
 ふくしまを忘れません。
 オリンピックより 福島だーー!!

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