近田洋一/元琉球新報・埼玉新聞記者/ジャーナリスト/  友へ、ともに「帰国しました(安田純平さんより)08/02/08

友へ、ともに

しばらく連絡が取れず、消息不明!
心配していた友人のジャーナリスト・安田純平さんからメールが飛び込んできました。なんとイラクに潜入、取材していたのです。「人間の盾」に紛れこみ(その一員となって)現地から速報、再取材でイラク入りしたときにはレジスタンス勢力の、いわゆる「人質」となり(ファルージャに向かう当日直前まで僕とメール交信していました)。釈放、帰国。あろうことかバッシングに遭い、それでも懲りずに『自衛隊派遣後、日本は米英同盟国、日本人の取材は絶対に不可能』と言われたイラクに入り、長期間潜伏取材を続けていたのです。僕はロバート・キャパの言葉を想起します。
「事実を報道するためには対象に接近することだ」
戦争も「代理」。メディアも現地人スタッフ任せの「代理」。
安田さんの取材は重要です。彼の帰国を喜ぶとともに、なお苦しんでいるイラクの人々に思いを馳せ、可能な闘いを呼び掛けます。
【これは重要なことです】
彼はフリーの記者です。スタッフジャーナリズムのように安全の保障、取材経費、生活の保障がありません。次のことをお願いします。
@貴重な取材を発表できる場の提供(メディア関係者へ)
A大小講演会なり、直接本人の報告(スライド付き)の企画。経費は集会の規模カンパ等で。

彼の持続的な活動を可能にするのと、僕たちに代わり、目となり耳となって現実に触れてきた友人へ敬意を表し、その努力の結果(ジャーナリストとして当たり前のことかも知れませんが)を拡大するために、このメールを送ります。転送なさってください。
重複ご容赦。
                                                  

近田洋一

 

2008

友へ、ともに[ジュゴンも生きる、僕たちも生きる ]/08/01/27

2007

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